誕生日パーティーの前日、スーパーに飾り付け用品を買いに行ったついでにダイソーでヘリウムガスの缶を見つけた。棚の前で少し迷って、結局2本買って帰った。結論から言えば、「使えなくはないけど、期待のしすぎは禁物」というのが正直なところだ。
きっかけは完全に衝動買いだった

子供の誕生日に風船をいくつか浮かせたかっただけで、最初からヘリウムガスを探していたわけじゃない。ダイソーの店内をうろうろしていたら、パーティーグッズのコーナーの端っこに、こぢんまりとした缶が並んでいた。
「ヘリウムガス入り 風船用」みたいな表記だったと思う。値段は確か550円か600円くらいで、厳密に言えば100均ではないんだけど、ダイソー価格なのでまあそういうことにしておく。棚には「何個の風船が膨らせられるか」という目安が書いてあって、そこには「約12〜18個(サイズによる)」のような数字が記してあった。
12個か18個か、その差が大きすぎる気もしたが、そのときはあまり深く考えなかった。
実際に使ってみるまで

当日の朝、台所のテーブルの上に缶と風船を並べた。風船はセリアで買った丸形のもので、パステルカラーが5色入って110円。こっちのコスパは文句なしだ。
缶を手に取ると、思ったより軽かった。振るとシャカシャカという音はしない。液体じゃなくて気体だから当然なんだけど、なんとなく「中身がある感じ」がしなくて少し不安になった。
ノズルの取り付けはシンプルで、缶の先端についているアダプターを風船の口にあてがって押し込む仕組み。説明書きを一応読んだけど、図解が小さくて少しわかりにくかった。とはいえ、実際にやってみると感覚的にわかる。力を入れすぎると風船が破れそうで怖いので、最初は恐る恐るだった。
最初の1個目、膨らませ始めると「シュー」という音とともに風船がぷっくりしてくる。これは素直に楽しかった。子供が横で「ふくらんでる!」と言いながら跳ね回っていたのを覚えている。口を縛って天井に向けて放すと、ちゃんと浮いた。
よし、これはいける。そう思った。
問題が出てきたのは5個目くらいから

最初の数個は順調だったが、5個か6個を膨らませたあたりから、明らかにガスの出が弱くなってきた。押し込んでも「シュ」という音が細くなる。風船は膨らむには膨らむのだが、サイズが小さめになってきた。
それでも続けてみたが、7個目か8個目で「これ、浮くか微妙じゃないか」という大きさになってしまった。縛って放したら、天井まで浮かずに少しふわっとしてから床に落ちてきた。
1本の缶で8個ちょっと、しかも後半は明らかに品質がばらついている。「12〜18個」という表記は、小さい風船を全部同じサイズに膨らませた場合の話なんだろう。ちょっと贅沢に膨らませると、もっと少なくなる。
もう1本買っていてよかった、と心底思った。
2本目で学んだこと

2本目は少し工夫した。1本目の失敗から、「風船を小さめに膨らませてしっかり口を縛る」ことを意識した。少し小さくても、ちゃんと浮けばいい。
それで結果は改善された。2本目では10個ちょっと作れて、後半もある程度の浮力を保っていた。つまり、膨らませ方のコツを最初から知っていれば、もう少し効率よく使えるということだ。最初から説明書にそう書いておいてくれればいいのに、とは思ったが。
浮いている時間について正直に言うと

パーティー当日の昼頃に膨らませて、夜の7時か8時くらいにはすでに何個か頭をわずかに下に向けて漂っていた。「浮いてはいるけど、勢いがない」という状態。翌朝には床にへたり込んでいる風船がほとんどだった。
これはヘリウムガス全般の話なので、100均の缶に限った問題ではないと思う。ただ、高品質なヘリウムを使った業者の風船と比べると、持ち時間は短い印象はある。素材の違いもあるかもしれないし、ガスの純度の問題もあるかもしれない。確かなことは言えないが、「翌日まで完璧に浮いていることは期待しないほうがいい」とは言える。
誕生日パーティーが夕方から夜にかけてで、装飾は昼間のうちに準備しておく、という段取りを考えていたら少しタイミングがシビアだったかもしれない。
缶の処分について

使い終わった缶は自治体のルールに従って捨てる必要がある。缶に「使い切ってから捨ててください」と書いてあったので、ノズルを押したまましばらく待って、ガスを抜ききった。このひと手間がちょっと面倒だったが、安全上の問題なので省けない。
近くに子供がいる状態でこれをやるのは難しいので、一人のタイミングを見計らった。缶自体は普通のスチール缶として出せた。
100均ヘリウムで向いているシーンと向いていないシーン
使ってみて感じた率直な感想として、向き不向きははっきりあると思う。
向いているのは: ちょっとした誕生日パーティーや宅内でのイベント。当日だけ浮いていればいい、という割り切りができる場合。10個前後の風船があれば十分なケース。子供と一緒にその場で楽しむのが目的なら、膨らます過程自体も含めて楽しめる。
向いていないのは: 翌日以降も飾り続けたい場合。20個以上の風船を均一なクオリティで用意したい場合。屋外イベントや、人目に触れるちゃんとしたパーティーの準備。そういう場面では業者に頼むほうが絶対に安心だ。
ダイソーとセリア、どっちがよかったか
今回はヘリウム缶はダイソーで、風船はセリアで買った。ヘリウム缶についてはセリアでも見かけたことがあるが、そのときは在庫がなかったので試せていない。缶のスペックや価格帯は似たようなものらしいけど、実際に使い比べたわけではないので何とも言えない。
もし次に買う機会があれば、比較してみたいとは思っている。ただ、近所のダイソーはパーティーコーナーが充実していて、風船の種類もそれなりに多かったので、そのまま一店舗でまとめて済ませられるのは便利だとは感じた。
気になった点をもう一つ
風船に入れているときに「シュー」という音が結構大きい。小さい子がびっくりして泣きそうになった。これは正直、想定していなかった。
音だけの話なのでどうにでもなるが、小さい子がいる場合は「今からちょっと音がするよ」と一声かけておいたほうがいい。そういう細かいことが、実際に使ってみないとわからない。
100円ショップのヘリウムガスの代替品をAmazonと楽天で探す
100均の缶では量が足りなかった、あるいは近くの店舗に在庫がなかった、というときはオンラインで代替品を探すのが現実的だ。以下の3製品は、用途や容量が異なるので、使う場面に合わせて選ぶといい。
| 製品名 | 主な用途 | 容量の目安 |
|---|---|---|
| ヘリウム缶フワフワ「大容量お得な11.6L3本セット」ヘリウム補充用 | 風船の大量補充 | 11.6L × 3本 |
| あれれ 声が変わっちゃう ヘリウム混合おもしろガス | 声変わりの演出・玩具用途 | 小容量(おもちゃ用) |
| 宝興産 ヘリカンくん 9.5L 1本 風船用ヘリウムガス | 風船の浮揚用途 | 9.5L × 2本 |
ヘリウム缶フワフワ「大容量お得な11.6L3本セット」ヘリウム補充用
パーティーや発表会など、風船を20個以上まとめて用意したい場面向けの大容量セット。3本まとめての購入なので、使いかけを次のイベントに持ち越せるのも特徴のひとつだ。
あれれ 声が変わっちゃう ヘリウム混合おもしろガス
風船を浮かせるためではなく、声を高くして遊ぶための混合ガス。誕生日会の余興や子供のウケ狙いに使うもので、用途がほかの2製品とはっきり違う。購入前に「風船用ではない」という点だけ確認しておきたい。
宝興産 ヘリカンくん 9.5L 1本 風船用ヘリウムガス(× 2)
国内メーカーの宝興産が出している風船専用のヘリウム缶。9.5Lを2本という構成で、100均の缶よりも1本あたりの容量が大きく、中規模のパーティー準備にちょうどいいサイズ感だ。
最後に、正直なところ
100均のヘリウムガスは、「あの値段でこれなら十分じゃないか」とも言えるし、「思ったより少ししか使えなかった」とも言える。見方による。
私は結果として2本買って正解だったと思っているし、子供も喜んでいたからパーティー自体は成功した。ただ、「安く大量に準備できる」という期待で買うと、数の面でがっかりする可能性が高い。
あくまでもお手軽な補助的な選択肢として考えておくのがちょうどいい。次に似たようなことがあれば、また買うかと聞かれたら――たぶん買う。でも今度は最初から3本買う。