薬の飲み忘れが続いて、セリアでお薬カレンダーを買った。110円だった。結論を先に言うと、自分には合った。ただ、全員に勧めるかというと、ちょっと迷う。
そもそも買う気になった理由

降圧剤を飲み始めたのが去年の秋ごろ。一日一錠、朝食後。これだけなのに、飲んだかどうかわからなくなる日が週に何度もあった。
「飲んだ気がする」「でも飲んでない気もする」。この状態が思いのほかしんどい。薬を二重に飲むのも怖いし、飲まないまま一日過ごすのも落ち着かない。毎朝これをやっていると、地味に疲れてくる。
スマホのアラームは試した。7時にアラームが鳴って、通知を消して、薬に手を伸ばしかけて、そのまま別のことを始める。これを三日繰り返して諦めた。アラームは「飲んだこと」を記録してくれない。飲んだかどうかの証拠が残らないのが問題だった。
で、「飲んだら空になる」仕組みが必要だと気づいた。薬局でお薬カレンダーを見たことはあったが、ちゃんとしたやつは1,000円前後する。別の用事でセリアに行ったとき、たまたま医療グッズのコーナーを通って、見つけた。
売り場の話

店内の、日用品と文具の間くらいの棚に置いてあった。壁掛け式の布製で、ポケットが縦7行×横4列で28個ついている。各行に曜日が書いてある。110円。
手に取った瞬間「薄っ」と思った。布というより不織布で、ポケットの口は縫い閉じされておらず上が開いたまま。縫製は雑とは言わないけど丁寧でもなくて、端の一か所がちょっとほつれかけていた。でも壊れてはいない。
同じコーナーにピルケースもあって、曜日シールを自分で貼るタイプだった。でもポケットが小さそうで、自分の錠剤が入るか微妙だと思って、カレンダーの方にした。それだけの理由。110円払って帰った。
家に帰ってから

上部に輪っかがついているので、S字フックがあればすぐかけられる。うちはキッチンのスチールラックにS字フックが余っていたので、そこに吊るした。
場所はちょっと考えた。朝食後に飲む薬だから、食事をする場所の近くがいい。見えないところに置くと絶対忘れる。キッチンの端、冷蔵庫の横あたりにかけたら、朝ごはんを食べながら自然に目に入るようになった。
薬を一回分ずつポケットに入れる作業が、最初だけ少し面倒だった。シートから押し出して28個のポケットに入れていく。15分くらいかかった。
それと、ポケットの口が開いているから、傾けると錠剤が落ちそうになる。壁にまっすぐかけておくだけなら全く問題ないんだけど、試しに取り外して移動させようとしたら、薬が二、三個こぼれた。
対策として、同じセリアで小さいチャック付き袋を買って(たしか20枚くらい入って110円)、一回分をその袋に入れてからポケットに収めるようにした。これで落ちる問題は解決した。合計220円。
一ヶ月使ってみて

飲み忘れはほぼなくなった。「ほぼ」と書くのは、一回だけポケットへのセットを忘れていた日があったから。薬局から薬を受け取った日にセットしなかったら、そのまま数日空のままになっていた。これはカレンダーの問題じゃなくて自分の問題だった。
「受け取った日にすぐセットする」を習慣にしたら、それ以降はうまく回るようになった。この習慣が固まるまで、一週間くらいかかった。
素材は一ヶ月でほつれが広がったとか形が崩れたとかはなかった。毎日ポケットから錠剤を一個取り出すだけだから、そんなに負荷がかかっていないのかもしれない。
ひとつだけずっと気になっているのが、曜日の印刷が薄くて読みにくい。曇りの朝とか、少し暗い状態だと「これ何曜日のポケットだっけ」と顔を近づけることになる。明るいキッチンだからなんとかなっているけど、暗い場所に吊るすつもりなら要注意だと思う。
見た目の話、正直に

かわいくはない。
白っぽいベージュの不織布に青系の印刷。「介護用品が壁にかかっている」という雰囲気はどうしてもある。自分はキッチンの端の目立たない場所に吊るしているから気にしていないけど、リビングの見える場所に置きたい人には向かない気がする。
デザインが気になるなら、同じ100円ショップでも別のものを探した方がいいかもしれない。自分は機能さえ果たせばいいと思って割り切った。
こういう人には合うと思う

毎日決まった時間に、同じ薬を、家の中で飲む人。管理がシンプルな人向けだと思う。
外出先でも薬を持ち歩く必要がある人には向かない。壁掛け前提の作りだから、持ち歩きを考えていない。一日複数回飲む薬がある人は、ポケットの使い方を工夫しないと混乱しそうだ。
100円ショップのお薬カレンダーのグッズのコードは共通の代替品をAmazonと楽天で探す
セリアで見つからなかった場合や、もう少し丈夫なものが欲しいときは、AmazonやRakutenでも同種の商品が揃っている。以下の3点は、壁掛け型という条件は同じまま、素材やポケット数が異なる。
比較表
| 商品名 | ポケット数 | 素材・カラー | 購入先 |
|---|---|---|---|
| ウォールポケット お薬カレンダー 透明 36フレーム | 36 | 透明素材 | Amazon / 楽天 |
| お薬カレンダー 壁掛け 【プロの薬剤師が選んだ一品】 1ヶ月 月間 ポケット付き 1か月分 ウォールポケット 服薬管理 (ホワイト) | 月間分 | ホワイト | Amazon / 楽天 |
| ENN LLC お薬カレンダー 壁掛け 1か月 ポケット付き (ダークブラウン) | 月間分 | ダークブラウン | Amazon / 楽天 |
ウォールポケット お薬カレンダー 透明 36フレーム
透明素材なので、ポケットの外側から中身が確認できる。薬の種類が複数あって「どのポケットに何が入っているか」をひと目で把握したい場面に向いている。36フレームという数は、一日3回服薬なら12日分、一日1回なら一ヶ月以上をカバーする計算だ。
お薬カレンダー 壁掛け 【プロの薬剤師が選んだ一品】 1ヶ月 月間 ポケット付き 1か月分 ウォールポケット 服薬管理 (ホワイト)
月間単位で管理できるタイプで、ホワイトカラーは壁や家具に合わせやすい。服薬管理という用途を軸に設計されているため、在宅介護や家族の薬をまとめて管理する場面でも使われている商品だ。
ENN LLC お薬カレンダー 壁掛け 1か月 ポケット付き (ダークブラウン)
ダークブラウンのカラーリングが、他の二点とは雰囲気が異なる。木目調の家具が多い部屋や、白系のカレンダーが浮いてしまう空間に吊るすと、存在感が馴染みやすい。機能の構成は月間ポケット付きの標準的な壁掛けタイプ。
結局、何が学べたのか。

カレンダーを買ったからといって、すぐ全部うまくいったわけじゃなかった。最初の一週間はセットを忘れたりして、習慣が定まるまでバタついた。
でも一ヶ月続けると、「飲んだっけ」という不安が頭から消えた。毎朝あの確認作業をしなくていいというのは、思っていたより楽だった。
110円だから、合わなくても痛くない。それくらいの気持ちで買って、自分には合っていた。そのくらいの話だ。